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沖縄【2024年最新版】解体工事の料金の相場・優良な会社と悪意な会社の見極め方とは
解体工事の相場の推移について
解体工事の費用の相場は20年前や30年前と比較して、大きく変わっていない傾向があります。
近年では、建築工事リサイクル法(2002年施行)などの法律によって建材の再資源化が進んでおり、これに伴い手作業での分別作業が必要になっています。そのため、工事に使われる重機の性能が向上しても、費用の変動はそれほど大きくないのが現状です。
また、季節によって料金が変動することもほとんどないため、コスト削減のために無理な値引き交渉をするよりも、安定した価格で契約する方が良いでしょう。
費目別に見る解体工事の費用の相場
費目 | 相場 | 備考 |
---|---|---|
解体費 | 木造:2万5,000円から4万円 鉄骨:3万5,000円から6万円 RC:4万5,000円から8万円 | ※1坪あたりの単価 |
廃棄物の処理費 | 1万5,000円から4万円 | ※1立方メートルあたりの単価 |
解体費
建物を取り壊す際の費用は、主に解体工事を行うスタッフの人件費によって決まります。
解体工事の手順は、まずクロスや床材、畳などを手作業で取り外し、処分しやすいように分別します。
その後、建物の骨組みを残して重機を使って取り壊し、最後に地中に埋め込まれたガス管や水道管、基礎などを取り除いて作業を完了させます。
近年は、建築工事リサイクル法などの影響で手作業の割合が増えています。
多くの工事会社は建物の構造や建材に応じて1坪(約3.3平米)あたりの料金を設定しています。
例えば、木造家屋の場合は1坪あたり2万5,000円から4万円前後、鉄骨の場合は3万5,000円から6万円前後、RC造の場合は4万5,000円から8万円前後が一般的な相場とされています。
廃棄物の処理費
建物の解体後、木くずやコンクリート塊、タイル片などの廃棄物処分にかかる費用は重要です。これらの廃棄物を油圧ショベルや手作業で回収し、分別してから4tトラックなどで処理場に運搬します。
費用は廃棄物の種類によって異なり、木くずなど比較的軽量なものは安価ですが、タイルやコンクリート塊などの重量物は高額になります。一般的には1立方メートルあたり1万5,000円から4万円前後が相場です。
木造2階建ての家屋を解体した場合、廃棄物の量は4tトラックに換算して5台分以上にもなることがあります。また、庭付き住宅の場合は庭石や植物の撤去費用も追加で発生します。
見落としがちな費用にも注意
解体後の整地には別途費用がかかります。一般的な相場は1坪あたり1,500円前後です。ただし、庭木などの障害物が多い場合や、地盤改良が必要な場合は、整地費用が高額になることがありますので、注意が必要です。
また、一部の工事会社では、ガス管や水道管の撤去については解体工事とは別途費用が発生することがあります。
これらの費用についても事前に確認しておくことが重要です。
建物の構造・建坪別に見る
解体工事の費用の相場
続いて建物の構造・建坪別の費用の相場をご紹介します。
木造2階建て(30坪)
RC造2階建て(50坪)
鉄骨やRC(鉄筋コンクリート)造の建物は強度が高く、解体作業に手間がかかるため、木造よりも費用が増します。
RC造2階建て(50坪)の住宅の解体工事を依頼すると、トータルで280万円から400万円前後が一般的な相場です。
予算的に苦しい場合は、自治体の補助金を活用することも一つの方法です。
例えば、愛知県春日井市では、空き家対策の一環として解体工事費の最大3分の2を給付する補助金制度を設けています。
なぜ価格が違う?価格差の出る理由
工事会社の人件費の単価にはそれほど大きな違いはない一方、壁材や床材などの建材によって見積もり金額が変わることもあります。
たとえば、内装にアスベストが使用されている場合、飛散を防ぐために特殊な処理が必要となり、1平米あたり2万円前後からの追加費用が発生します。
1960年代から70年代前半に建てられた家屋には、断熱材としてアスベストが使用されていることが多いため、築45年以上の建物を取り壊す際には特に注意が必要です。
できるだけ費用を抑えるためには
解体工事の費用を抑えるためには、できる限りの作業を事前に済ませ、工事会社の負担を減らすことが重要です。
例えば、不要になった家具や家電製品を事前に処分しておけば、当日の撤去作業が省かれ、コストを削減できます。
同様に、敷地内の雑草や庭木、小石を取り除いておくこともおすすめです。
工事会社選びで失敗しないためには
最後に工事会社を選ぶ際のポイントを4つに分けてご紹介します。